すてる神あればひろう神あり

日常の何気ないことや、興味のあること(食べものや手作りのもの、本・マンガ・音楽・映画・ドラマetc)について書いてます。あと、カメラマンをしているので、写真のことや撮影スケジュールなども書きます。不定期更新です。

好きな漫画1「のんのんばあとオレ」

ここでは私の好きなコミックや小説なんかも紹介していきたいと思っています。

今回は、水木しげる作「のんのんばあとオレをご紹介します。

 

のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫)

のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫)

 

 

同名のドラマがNHKで子供の頃に放送されていて、(夏休みだったかな?)すごく面白かったのを覚えています。

主な出演者は、佐藤広純、山田昌岸部一徳もたいまさこ笹野高史水木しげる です。

 

のんのんばあとオレ [DVD]

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主人公のしげが成長する中でたくさんの妖怪に出会うのですが、その妖怪はアニメで描かれていて、基本的には実写ドラマですので、実写との混合で表現されていました。

物語は、水木しげる先生の幼少期がモデルになっているのだと思います。

漫画の方は昭和のノスタルジックな世界観が水木先生の詳細な描写で描かれていて、少し不気味な妖怪も、可愛らしいというか、ゆったりした時の中で怖いけど愛おしく存在しています。

私がこの作品に出会ったのはドラマが先だったのですが、その時の記憶から「のんのんばあとオレ」がすごかった!面白かった!と事あるごとに友人に紹介していました。

そして、昨年水木先生が亡くなられたのもあって、また見たいなーと思っていたところ、この間古本屋さんで偶然、コミック版の「のんのんばあとオレ」を発見しました。

ドラマを見たのは子供の頃だったので、細かい内容までは覚えていませんでしたが、読んでいると、結構子供が死んだりとか、水木先生の幼少時代の悲しい思い出なんかも記されているようで、それが自然なことだと教えてくれて、大人にさせてくれる、のんのんばあの存在が描かれています。

人の生き死にとか、欲とか、暮らしとか・・・自分ではどうしようも無いことが多いのは当たり前なんですが、それがちっぽけなこと、そして人間ってちっぽけだけど、確かに存在してて、自然や空気や、目に見えない様々なものがお互いに関係しているようで、実はそれぞれが自立して存在してて・・・でも存在を否定し合ってない、、

文章にするのは難しいですが、そんな感想を抱きました。

そして妖怪が教えてくれることが深くて、特に「小豆洗い」という妖怪の

世にある万物は全て運命とともにある 運命に逆らおうとするのは人間だけだ

という言葉など、さらっとすごいことが描かれていたりします。

 

 ↓この本のタイトルはまさしくそれですね。。。

人生をいじくり回してはいけない (ちくま文庫)

人生をいじくり回してはいけない (ちくま文庫)

 

水木しげる先生の伝えたかったことは、妖怪から学んだことなのかも知れません。

 

あ、あとご興味のある方はちょこ〜っとだけNHKの名作選「みのがし なつかし」っていうサイトで動画を見ることができます。

私も久しぶりに見ましたが、意外と豪華な俳優陣でびっくりしました。

早速しげが通う学校の先生役で笹野さんが出てます。 

主人公のしげも演技が上手で、見入ってしまいます。

鬼太郎も、もちろん良いですが、水木しげる先生が本当に描きたかったものが詰まっている作品だと思いますよーー