すてる神あればひろう神あり

日常の何気ないことや、興味のあること(食べものや手作りのもの、本・マンガ・音楽・映画・ドラマetc)について書いてます。あと、カメラマンをしているので、写真のことや撮影スケジュールなども書きます。不定期更新です。

記しておきたいこと1 猫のシーマ

私の実家はとても田舎で、周りは畑と山に囲まれています。

夏は朝夕が冷え込み、冬は雪が降り積もって真っ白になります。

そんな場所に、シーマは突然現れました。

こんな山の中の田舎に。

どこからどうやってきたのかは誰も知りません。

 

私は結婚して家を出ていたので直接見ることはできていなかったのですが、父と電話で話した時、最近猫がうちに来る。と言っていたので、彼の存在を知りました。

そして、弟から突然こんなメールが来て、初めて姿を知ることになりました。

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「ここにいるみたい」

 

・・・なんともシュールなメールが来たぞ。と我が弟の圧倒的なセンスに感動。

そして、何といってもシーマの可愛さに感動したのです。(よく見るといるので、瓦礫をよく見てください)

弟によると、父が撤去した家の木材をもらってきた中に住んでるらしいとのことでした。

子猫に見えましたが、餌をもらいに来るだけで、普段は見えるところにはいないので、人間に慣れている感じはあまりしませんでした。。

 

しかし、シーマは本当に可愛い猫でした。

実は、少し前に長年飼っていた犬が死んで、父の心にはぽっかり穴が空いていたようでした。調度亡くなった日の次の日、私が帰ると、もう既にお墓に埋めたと言って、その犬を思い出してしまうから、とその子のお気に入りだったソファーは外に出しました。

 

それと同時くらいにシーマは父のもとに現れました。餌をあげて、段々懐いていく姿が父をどんなに癒してくれたかは分かりません。

餌をやる時以外は全く家に寄り付かなかったシーマも、段々と人に慣れていきました。

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父が外に出してしまったソファーで寝るシーマ

 

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わざわざキャットフードを買ってきてあげていました。

あれ、なんか急に・・・太ったね。

こんな時期もありました。

この頃になると、誰にでも抱っこさせてくれる、本当に優しい子でした。

シーマは何もしつけてないけど、顔の前に拳を出すと、自分の額を拳にコツッてやって挨拶してくれます。

 

↓しかし、たまにこのようにヤサグレて帰ってくることがあったみたいです。

何でも近くの猫と喧嘩しているそうで・・・

物置に入り込んで休んでます。

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この写真が去年の10月に撮られたものなのですが、

つい先日、私も実家に帰る用事があったので早速シーマを探しました。

しかし、シーマを見つけることは出来ませんでした。

 

父によると、少し前にシーマは車に轢かれたらしく、尻尾と足の一部がズタズタになった状態で父の前に現れたそうです。

父を見つけると、そのままどこかに行ってしまったようで、それからは姿を見せなくなってしまった・・・。

「俺に顔だけ見せて、いってしまった」と父は言っていました。

 

シーマは死んでしまったのかどうか、まだ分かりませんが、子猫の様に痩せてたシーマが太ったり、喧嘩してヤサグレたり、、、何にでも愛情をかける父に心を開いて一緒にいてくれてありがとう。

また実家に帰ったらいるといいなーと思わずにはいられません。

 

 

 

あたしの一生: 猫のダルシーの物語 (小学館文庫)

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